旅行コラム

旅行中や旅行前のコロナ対策は?感染した場合の対処法とよくある質問を解説

新型コロナウイルスが5類感染症に位置付けられ、国内外に旅行する人々が増えてきました。
そこで、「旅行前にコロナに感染したらどうしよう」「旅行中に感染しないためには?」と不安に思う方も多いでしょう。

旅行中にコロナ感染しないためには、感染対策を徹底して新しい旅のエチケットを守ることが大切です。
万が一、旅行前や旅行中に感染してしまった場合は、周りに感染を広めないように対処する必要があります。

この記事では、旅行中や旅行前のコロナ対策や感染した場合の対処法について詳しく解説します。ぜひ、参考にしていただき、安心して楽しい旅行ができるよう旅行前から万全の準備をしてください。

旅行中にコロナ感染しないための対策

旅行中にコロナ感染しないための対策

旅行前にコロナ感染しないように注意して過ごしても、旅行先で感染したら旅行が台無しになってしまいます。
楽しい旅行にするためには、旅行中にコロナ感染しないよう事前に対策を考えましょう。

旅行先を決める場合、多くの観光客が訪れるエリアや感染拡大している地域を避けて選びます。旅行の計画を立てる段階から、コロナ感染のリスクを回避するように情報を集めておくことが大切です。

また、旅行中の対策として、感染リスクがある観光地を避け、新しい生活様式を取り入れて行動をしましょう。

新しい旅のエチケットを確認する

感染リスクを避けて安心で楽しい旅行にするために、観光庁より「新しい旅のエチケット」が推奨されています。

主なエチケットは、以下の内容です。

  • マスクの着用は忘れずに
  • スケジュールはゆったり、余裕をもって
  • 間をあけ、ゆったり並ぶ
  • こまめに換気
  • おしゃべりをほどほどにして、グルメを味わう
  • 手洗いと手指消毒
  • すいた時間、場所を選んで観光

旅行スタイルの基本として、移動や食事、宿泊、観光などにおいて新しいエチケットが記載されています。これらを確認し、旅行中の過ごし方について事前にイメージしておきましょう。

引用元:国土交通省 新しい旅のエチケット

感染が不安なら接触が少ない施設を選ぶ

しっかりと感染対策をして旅行を楽しもうと思っても、感染が不安な方もいるでしょう。その場合、観光施設や宿泊先を他人との接触が少ない場所を選ぶことをおすすめします。

観光施設や飲食店は、日時の予約ができるところが多くあり、余裕をもって観光や食事を楽しめるでしょう。

また、宿泊先においてもバイキングや公衆浴場を利用せずにゆったりできる施設があります。お部屋での食事や個室の露天風呂や貸切風呂に入れる施設では、他の宿泊者と接する機会がほとんどありません。

感染が不安な場合は、他人との接触が少ないように観光先や宿泊先を決めると良いでしょう。

コロナ感染が不安な人におすすめの宿泊先

コロナ感染が不安な人におすすめの宿泊先

コロナ感染が不安な方は、他の宿泊者とほとんど接触がない宿泊先でゆっくりと過ごせると安心できるでしょう。

そこでおすすめの宿泊先として、以下の3タイプがあります。
・一棟貸しの宿泊施設
・グランピング
・部屋食や露天風呂付き客室を選ぶ

それぞれを詳しく紹介しますので、宿泊先を決める参考にしてみてください。

一棟貸しの宿泊施設

宿泊施設を一棟そのまま借り上げて、プライベートな時間を過ごせる一棟貸しの宿は、他の宿泊者と接することがありません。
施設によっては、おしゃれなヴィラや古民家、ペットも一緒に泊まれるコテージ、温泉やプール付きなどがあります。

宿泊するのに必要なものが揃っているので、くつろぎながら別荘のように非日常感を味わうことが可能です。

コロナの感染リスクはほとんどないため、ゆっくりと家族や友人と過ごせる一棟貸しの宿泊施設をおすすめします。

グランピング

グランピングは、キャンプ用品や食材、シャワー、トイレなどが揃っている、設営不要のテント施設です。

施設によっては、食事の準備から片付けまでスタッフにお任せできるプランもあれば、調理だけを自分たちでできるプランもあります。

運営スタッフと会話する必要はありますが、他の宿泊者と接することなく過ごすことが可能です。

アウトドア体験やキャンプを楽しみながら、自然を満喫できるグランピングは、コロナ感染に不安な方におすすめします。

部屋食や露天風呂付き客室を選ぶ

温泉旅館では、お部屋で食事ができたり露天風呂が付いていたりするプランがあります。チェックインしてからお部屋から出ることなく、お部屋でゆっくりと食事やお風呂を楽しめることが魅力です。

宿泊中は、旅館のスタッフ以外の人と接する機会が少なくなるため、コロナ感染に不安な方におすすめできる宿泊先といえます。

旅行中のコロナ対策で気をつけたいこと

旅行中のコロナ対策で気をつけたいこと

旅行中でも、人混みが多い場所や感染拡大している地域に行けば、コロナに感染する可能性が高まります。

そこで、旅行中のコロナ対策として、以下の4つを意識して行動しましょう。

・混雑する時期を避ける
・接触の少ない移動方法を選ぶ
・野外のアクティビティを選ぶ
・携帯用のアルコール消毒液を持参する

それぞれ詳しく解説しますので、旅行を計画する際に事前準備として参考にしてください。

混雑する時期を避ける

連休やGW、お盆、年末年始など長期休暇が取れる時期は、観光地やレジャー施設などは観光客で混雑します。

人々が集まる場所に同じ時期に旅行することで、不特定多数の人と接する機会も増えるでしょう。多くの人と接するほど感染リスクも高まり、旅行中にコロナ感染する可能性があります。

そこで、観光客が殺到すると予測できるのであれば、混雑する時期を避けて旅行の計画を立てることがおすすめです。自由に休暇が取れる場合は、混雑しない平日に旅行すると良いでしょう。

レンタカーなど接触の少ない移動方法を選ぶ

旅行先の移動方法として、電車やバス、タクシーの利用を考えている方は多いかもしれません。しかし、不特定多数の人が利用する電車やバス、密室の空間であるタクシーは、十分な換気がされていないと感染リスクが高まります。

そこで、旅行中はレンタカーを利用することがおすすめです。レンタカーであれば、一緒に旅行している人だけが利用するので、他の人と接触する機会は少なくなります。

また、レンタルしている時間内であれば自由に移動できるので、ストレスが少ない状態で旅行を楽しめるでしょう。

野外のアクティビティを選ぶ

旅行の目的として観光地やレジャー施設を選ぶと、接触が少ない移動方法や宿泊先にしても、多くの人と接する機会は増えてしまいます。

そこで、旅行の目的地を決める際に、アウトドアや野外のアクティビティを選ぶことがおすすめです。大自然と壮大な景色を体感しながら、アドベンチャーパークやアスレチック、ジップラインなどのアクティビティを楽しめます。

野外のため、換気の悪さや密集、密接する心配がありません。コロナの感染を不安に思うことなく、思いっきり自然を満喫できるでしょう。

持ち運び用のアルコール消毒液を持参する

旅行先では、不特定多数の人が使ったものに触れる場面は多いでしょう。コロナに感染している方が触れている場合もあり、そこに触れた手で食事や顔に触れることで感染する恐れがあります。

そこで、持ち運び用のアルコール消毒液を用意しておき、ドアノブやエレベーターのボタン、手すりなどを触れた後は、手指消毒を徹底しましょう。また、食事をする前は手洗いやうがいも忘れずに行ってください。

旅行前にコロナに感染してしまったら

旅行前にコロナに感染してしまったら

旅行前にコロナに感染し、治療や自宅療養が必要になった場合は、旅行をキャンセルする必要があります。新幹線や飛行機、宿泊施設などの予約を取り消さなければなりません。

その際、基本的にはキャンセル料が発生します。
当日のキャンセルは料金の100%のキャンセル料が発生するケースが多く、あらかじめ契約書や約款を確認しておきましょう。

ただし、キャンセル料が免除になるケースやキャンセル保険の補償が受けられる場合もあります。

キャンセル料が免除になるケースもある

キャンセル料は、キャンセルの防止や準備にかかるコストを担保するために発生する料金です。

ただし、適用範囲の期間内でコロナに感染したと診断された方で、キャンセル料が免除できるケースがあります。

免除の対象者として、感染した本人と同室に予約をしていた方が一般的です。免除を受けるためには、罹患証明書や診断症といった感染したことを確認できる書類を提出する必要があります。

旅行会社によって規定は異なるので、必ずしも免除が受けられるわけではありません。予約する際に、キャンセルした場合の料金や免除の可否について確認しておきましょう。

不安な場合はキャンセル保険の加入もおすすめ

コロナ感染による突然のキャンセルでも、補償が受けられるキャンセル保険に加入することもおすすめです。保険金額を上限として、旅行のキャンセルにかかった費用を一部または全額補償してもらえます。

ただし、「旅行予定日から7日以内にコロナに感染している」「旅行予約してから出発の数日前までに加入する」などの条件があるため、申し込み時に詳細をチェックしましょう。

旅行先で発熱したときの対処法は?

旅行先で発熱したときの対処法は?

旅行先で発熱や喉の痛みなどの症状がある場合、コロナに感染した疑いがあるとして、医療機関を受診する必要があります。

その際、宿泊施設のスタッフに必ず相談し、近隣の医療機関に受診しましょう。万が一、コロナに感染している場合を考えて、他の宿泊者やスタッフに感染させないようにマスク着用や距離を離して会話することが大切です。

また、無理をして観光せずに、宿泊施設のお部屋から出ることなく、安静に過ごしましょう。発熱時は、宿泊施設のスタッフや医療機関などの指示に従って対応してください。

旅行とコロナについてのよくある質問

旅行中や旅行前のコロナ対策や感染した場合の対処法は、旅行を計画する際にしっかりと確認しておきましょう。

そのほかにも旅行とコロナについてよくある質問をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

濃厚接触者になったのですが旅行に行っても良い?

濃厚接触者とは、次のような方を指しています。
・感染者との間で同居や長期間の接触があった方
・感染対策をせずに接触していた方
・約1メートルの距離で、感染対策をせずに15分以上の接触があった方

コロナ感染者の濃厚接触者は、法律上の外出自粛の制限はありません。よって、濃厚接触者になっても旅行をすることは可能です。ただし、家族や同居されている方がコロナに感染している場合は、自身も感染している可能性があるでしょう。

特に、発症した日から5日間は、濃厚接触者でもご自身の体調に注意する必要があります。この間は、マスクの着用や不特定多数の人との接触を控えるように配慮して過ごしましょう。

マスクは着用しなくても良いですか?

マスクの着用は義務付けられておらず、自身の判断によって着用の有無は決められます。しかし、コロナを含めた感染症は、口や鼻にウイルスが侵入して引き起こされるものです。また、自覚症状がなくても、自分がコロナウイルスを保有している可能性もあるでしょう。

そのため、新しい旅のエチケットとしてもマスクの着用は推奨されています。自分や周りの人に感染を広めないためにも、旅行先はマスクを着用するようにしましょう。

コロナ感染したら何日後から旅行は可能?

コロナ感染者に対する外出自粛などの制限は、法律上求められることはありません。外出は個人の判断に委ねられているので、旅行する方もいるでしょう。

しかし、発熱や風邪症状がある場合は感染リスクが高いため、「発症日から5日間」「症状がなくなって24時間経過するまで」は、外出を控えることが推奨されています。この推奨されている期間を過ぎてから旅行すると安心です。

また、感染してから10日間ほどはウイルスが排出されている期間であり、マスク着用の徹底と不特定多数の人との接触は控えましょう。

風邪症状があると飛行機に乗れませんか?

安全な航空輸送のために、国土交通省よりコロナ感染の拡大予防ガイドラインが策定されました。内容には、発熱と咳や倦怠感などの風邪症状がみられる場合は、搭乗の取り止めを要請することがあると示されています。

サーモグラフィーによる体温測定を実施している空港があり、体調不良や37.5℃以上の発熱があると判明すると、飛行機には乗れない可能性が高いでしょう。

また、ガイドラインには軽度であっても咳や喉の痛みがある方は搭乗を控えることが示されており、不安な場合は搭乗の取り止めを推奨します。

海外旅行は避けた方が良いですか?

コロナの感染対策を徹底した上で、海外旅行を楽しんでも良いでしょう。ただし、一部の国際線ではチェックインや搭乗時にコロナワクチン接種証明書を必要とする場合があります。念のため、証明書を持参して飛行機を利用してください。

また、海外旅行中に現地でコロナに感染する可能性があります。万が一の感染に備えて、海外旅行保険に加入しておくと安心です。

まとめ

旅行中にコロナ感染しないために、旅行前からしっかりと感染対策を徹底して過ごすこと、新しい旅のエチケットを確認しましょう。人との接触が少ない施設や宿を選ぶことで、コロナ感染のリスクを抑えられます。

もし旅行前や旅行中にコロナ感染した場合は、外出自粛や旅行をキャンセルする可能性がありますが、法律上の義務付けはありません。ただ、自分や周りの人を守るためにも感染対策を実施し、体調を優先して無理のない判断をしましょう。

マスク着用や換気、手洗いなどの基本的な感染対策を行い、楽しい旅になるよう計画を立ててみてください。

マイ

国内旅行のプロ「マイちゃん」です♪ 旅行大好きで毎月必ず国内旅行をしています。 一棟貸しに長期滞在して各地の穴場スポットを巡るのが最近のブーム。

関連記事

TOP