楽しみにしていた温泉旅行と生理の予定日がかぶりそうなとき、
「生理中でも温泉に入っても大丈夫かな」「もし生理になったら、どうしよう」と悩んでしまいます。
生理予定日を避けて計画しても、うまく日程を調整できないこともあり、旅行をキャンセルすべきか迷う女性も多いはずです。
楽しい温泉旅行で自分だけがシャワーで済ませるのは悲しいものですが、基本的には生理中の温泉は控えた方が良いでしょう。
この記事では、生理中の温泉がNGの理由や、温泉旅行と生理がかぶったときの対処法などを詳しく解説します。生理中でも温泉旅行を楽しめるように、ぜひ参考にしてみてください。
生理中に温泉に入るのは基本的にNG
生理中の入浴は、身体を温めて血行を促したりリフレッシュできたりといったメリットがあります。
しかし、温泉に入るのは基本的に控えた方が良いでしょう。
その理由として、生理中の膣や身体はデリケートな状態であるため、自分が感染症にかかるリスクがあるからです。そのほかにも、他人に感染させるリスクや体調不良を起こしやすいことなども理由として挙げられます。
また、そもそも生理中の入浴を禁止している旅館もあるので、温泉のマナーとして公衆浴場の入浴は避けましょう。
感染症にかかるリスクやうつすリスクがある
生理中は、女性ホルモンの影響により免疫力が低下しやすい時期です。
また、子宮の入り口が緩んでおり、雑菌が子宮の中に入りやすい状態になっています。
この状態で、不特定多数の人が使用して雑菌が繁殖している温泉に入ると、レジオネラ菌や大腸菌などのばい菌に感染してしまうかもしれません。
また、お湯に経血が入ってしまい、他人の粘膜を介して感染症をうつしてしまう可能性もあるでしょう。
清潔な自宅のお風呂とは異なり、温泉は感染のリスクがあることを踏まえて入浴を避けた方が良いといえます。
経血で汚してしまうリスクがある
生理中の経血量には個人差はありますが、生理2〜3日目や出血量の多い方の場合は、経血で温泉の浴室や脱衣室を汚してしまうことがあります。
お湯に浸かっているときは経血が出ていなくても、お湯から上がったときに経血が流れてしまう可能性もあるでしょう。
また、身体を拭いた際にバスタオルに経血が付着したり、ナプキンを装着している姿を見られたりすると、他の人に不快な思いをさせてしまいます。
自分では大丈夫と思っても、浴槽や旅館の物品を汚してしまうのは迷惑をかける行為です。
生理中は貧血が起こりやすい
生理中は血液と一緒に鉄分も失っている状態のため、貧血になりやすい女性は多いでしょう。
そこで温泉に入ると脳貧血になりやすく、立ちくらみやめまいなどの症状が起きてしまう可能性があります。
入浴中や浴槽から上がった瞬間にクラクラしてしまい、浴室で倒れるかもしれないので、生理中の温泉は注意が必要です。
普段から生理中は貧血になりやすい、自宅の入浴でも立ちくらみをする場合は、少しでも体調が良くないと感じるなら、入浴を避けた方が良いでしょう。
生理と温泉旅行がかぶってしまったらどうする?
やむを得ず、生理と温泉旅行がかぶってしまうこともあります。生理中でも温泉旅行を楽しむためには、入浴の方法を工夫することが大切です。
感染症や浴槽を汚してしまうリスクなどを考慮して、入浴のマナーを守りながらお風呂を利用しましょう。
部屋風呂を利用する
生理中は、大浴場や露天風呂に入浴せず、お部屋にあるお風呂を利用しましょう。お部屋にお風呂がある場合は、自分一人のみで入浴します。
旅館によっては貸切風呂があり、家族風呂として利用できる場合もありますが、家族で入浴することもおすすめできません。家族であっても感染症のリスクはあるので、一人で入浴しましょう。
湯船は避け、シャワーのみ利用する
旅館によっては部屋風呂や貸切風呂がない場合もあり、大浴場を利用するしかありません。その際、他のお客さんの利用が少ない時間帯を選びましょう。
ただし、お湯に浸かるのは控えて、シャワーやかけ湯のみにします。また、シャワー利用時もタンポンや月経カップを利用して、浴室や脱衣室を経血で汚さないように配慮することが大切です。
温泉旅行のために生理をずらすことはできる?
温泉旅行の予定と生理予定日がかぶってしまった場合、旅行のために生理の周期をずらすことは可能です。
ただし、「旅行の日だけ生理が来ないようにする」「リスクなく簡単に予定日をずらせる」といった方法はありません。
本来は予定どおりに生理が始まることが健康な状態のため、十分に考えた上で生理をずらすのか検討しましょう。
ピルを使って生理をずらすことは可能
生理をずらす医学的な根拠がある方法として、ピルの服用があります。ただし、自由に生理の周期を変えられるわけではありません。また、すぐに生理をずらせる特効薬ではないので注意してください。
温泉旅行の予定が1〜2ヶ月以上前に決まっており、生理予定日がかぶると分かった場合は、早い時期に婦人科の先生に相談する必要があります。
個人差はありますが副作用が出る方もいるため、十分な説明と正しい服用方法を確認した上で処方してもらいましょう。
医学的根拠のない生理のずらし方はNG
生理をずらす方法は、医師から処方されたピルの服用以外に医学的根拠はありません。ネット上では、「ダイエットをしたら生理が止まった」「ストレスで生理が遅れた」などの根拠のない情報が飛び交っています。
無理なダイエットや過度のストレスなどは身体への負担が大きく、生理を遅らせるどころか健康を害する危険があるでしょう。
このようなネットの情報を鵜呑みにせず、必ず婦人科の医師に相談することが大切です。
生理中の温泉旅行についてのよくある質問
生理中の温泉旅行では、入浴に関することや旅行のキャンセルなど、さまざまな悩みがあるでしょう。
ここでは、生理中の温泉旅行でよくある質問をまとめています。
タンポンを利用しても温泉に浸かるのはNGですか?
経血量に適したサイズのタンポンで、正しい位置にしっかりと入っていれば経血が漏れる心配はありません。経血が漏れないとしても、生理中のデリケートな身体を考えると、温泉に浸かることは避けた方が良いでしょう。
しかし、どうしても温泉に浸かりたい場合は、入浴前後に必ず新しいタンポンに替えること、短時間の入浴に済ませることが大切です。
基本的にはタンポン使用でも入浴は控えることを推奨しますが、自分の体調に合わせて入浴しても大丈夫か判断してください。
生理の場合でもキャンセル料金は発生しますか?
どんな理由であっても、宿泊を取り消す場合はキャンセル料金が発生します。
宿泊当日や前日の場合は高いキャンセル料金になりますが、宿泊日よりも1ヶ月以上前といった場合はキャンセル料金が抑えられるかもしれません。宿泊をやめるのであれば、できるかぎり早くキャンセルの連絡をしましょう。
また、キャンセル料金がかかるのであれば、温泉に入らずに施設内を散策したり周囲の観光を楽しんだりと旅行を充実させる方法を考えてみてください。
生理が少量でも温泉に入らない方が良い?
生理が終わりかけのときや元々経血量が少量の方でも、温泉の入浴は控えた方が良いでしょう。
経血量が少ないとしてもデリケートな状態は続いているので、感染症や浴槽を汚してしまうリスクは全くないわけではありません。また、身体が温まって血流が促され、経血量が増えてしまうこともあります。
経血の量にかかわらず生理中の温泉は控えた方が良いですが、どうしても浸かりたい場合はタンポンの使用や短時間の入浴、周りの人への配慮を忘れずに入浴を判断してください。
生理を早く終わらせる方法はありますか?
生理の期間は、1週間ほどが一般的です。しかし、人によっては経血がある期間や量は異なり、ダラダラと長く続く方もいるでしょう。
できるかぎり快適に早く生理を終わらせるためには、おなか周りを温める方法がおすすめです。腹巻きやカイロ、身体を温める食べ物を摂るなどにより、血流を促してあげます。そうするとサラサラとした経血になり、1週間以内で終わらせることが期待できるでしょう。
まとめ
生理中は膣がデリケートで免疫が低下している状態のため、温泉に入るのは感染症や体調が悪くなる可能性があります。また、経血により浴槽を汚したり周りの人に不快な思いをさせることもあるでしょう。
そのため、生理中は温泉の入浴を避けた方が良いといえます。部屋風呂や貸切風呂を利用したり、経血が漏れないように注意しながらシャワーやかけ湯にしたりといった方法がおすすめです。
どうしても温泉に浸かりたい場合は、婦人科の医師に相談したうえでピルの服用を検討してみましょう。
生理になったときの対処法や注意点などを参考に、友達や家族と過ごす温泉旅行を心から楽しいものにしてください。
国内旅行のプロ「マイちゃん」です♪
旅行大好きで毎月必ず国内旅行をしています。
一棟貸しに長期滞在して各地の穴場スポットを巡るのが最近のブーム。